(22) 現役の魚屋さんが贈る【魚の教科書】

皆さんこんにちは😃ナベっちFCです。

今回は【寄生虫】についてご紹介していきます。

 

★魚には必ず【寄生虫】がいます。

 中には、有害なものもあるので、ここでは

 代表的なものをご紹介していきます。

 

★皆さんは【寄生虫】による食中毒は、

 スーパーや鮮魚店で並んでいる魚を食べて

 起こっているイメージではないでしょうか❓

★実は食中毒のほとんどは、釣った魚を刺身にして

 食したものが原因であるのです。

★スーパーでは【寄生虫】による食中毒は、

 ほとんど少なくなりました。

 それは《ブルーライト・ブラックライト》と

 呼ばれる《寄生虫を発見するライト》を

 使っているからです。

 それでは【寄生虫】を見ていきましょう。

 

アニサキス

 体長2,3cmで内臓表面に多くは生息し、

 時に筋肉中にもいる場合がある。

 アニサキスがとても厄介なのは、

 食べた人に何らかの、影響がある事。

 特に生きたまま胃や腸に入ると、

 その“壁“に侵入し、この時に激しい痛みを伴い、

 酷い人は、吐き気、嘔吐、じん麻疹を引き起こし、

 救急車を呼ぶことも…。

 効果的な予防法は、決して生で食さずに

 加熱すること。

 それでも生で食したい場合は、マイナス20℃以下で

 24時間食材を凍らせればアニサキスは死滅します。

 食中毒の例として

 ご家庭でスーパーで買ってきた新鮮なサバを

 『酢サバ』にした例があります。

 魚屋さんが『酢サバにもできる』と言われて

 買ってきたと思います。

 鮮度的には問題無いのですが、アニサキス

 問題があるのです。

 これにより『あそこのスーパーで買ってきた魚で

 食中毒になった』とイメージされてしまうのです。

 今ではスーパーでは【寄生虫】の対処法を

 お客様に伝える事はほとんど有りません。

 食中毒になり、例え保健所に訴えても、生食用として

 販売して無い限り、本来なら勝手に生で食したお客様の

 自己責任なのです。

 それでもスーパーでは悪いイメージが付いてしまうのを

 恐れて、謝罪してくると思いますが……

★特に多い魚は鮭、ニシン、タラ、イワシ、サバ、アンコウなど

 北の方に多い魚です。

 小さくトグロを巻いているので、発見しにくいので

 生食には注意して下さい。

 

❷ニベリン条虫

 スケソウたらや生のイカに生息している。

 白く5ミリくらいの大きさで、よく見ると

 頭部に4本のヒゲのようなものがある。

 カツオなどに付く“テンタクラリア”よりは小さい。

 

❸テンタクラリア

 米粒大で、サバ、カツオに付く。

 これも頭部に4本のヒゲのようなものがある。

 人体への影響はないとされている。

 

❹ブリ糸条虫

 魚の血を吸って橙赤色に見える。

 長いものは50センチにもなる。

 ブリの腹腔によく見られる。

 人体への影響はないとされてる

 

ノロウィルス

 食品従事者なら、ここ最近では特に

 神経質になるのがこれだ。

 以前では小型球形ウィルスと呼んでいた。

 一度感染したとしても、何度も感染する可能性がある。

 多くはカキのような二枚貝を生食で食べてなる。

 激しい下痢、嘔吐を引き起こし、急性胃腸炎を発症して

 救急車を呼ぶ事になる。

 現在では保菌者からの二次感染が問題となっている。

 

★これらは全て加熱すれば、何の問題も無いものばかりです。

 とにかく良く聞かれるのは、今まで何とも無かったと言われる。

 たまたま運が良かったに過ぎません。

 

ともかく気を付けて食していきたいものです。

次回も楽しみに〜