15 現役の魚屋さんが贈る【魚の教科書】

皆さんこんにちは😃ナベっちFCです。

今回は【調味料の役割】についてお贈りいたします。

 

調味料には役割として《味付け》だけでなく《機能》があります。

調味料の味と機能を知り素材の味を知り、

合わせ方を理解すれば、調味で悩むことがなくなります。

 

料理の骨格=「素材」❎「調味料」❎「香辛料」❎「油」

 

【調味料の3つの分類(塩・砂糖・酒)とその機能】

味の要素=五味(甘・塩・酸・苦・辛)をつくるもの

①《塩の仲間三種》→塩・味噌・醤油

 

❶《塩》

★自然塩・精製塩がある

◆塩使いの種類

 振り塩(はじき塩)・ベタ塩(なで塩)・固め塩・紙塩

◆古くは酒と合わせて醤油の代行に

 (煎り酒)→酒と梅干しを煮詰めた琥珀色の液体

◆強い浸透圧により、雑菌の繁殖を防ぐ。

◆使う分量の目安

 指二本・指3本・軽く一掴み・しっかり一掴み

 

❷《味噌》

◆タンパク質に塩と麹などの発酵菌を加え寝かせたもの。

 (米・麦・豆・魚)

◆醤油の素

 そのままで・水・酒・酢・ミリンなどの液体に溶いても使う

 

❸《醤油》

◆原点は寝かせた味噌の上澄み(たまり醤油)

◆タンパク質に水と発酵菌を混ぜて寝かせたもの

 (現在の醤油・魚醤)

◆濃口→塩分薄く、色とコクが濃い

◆薄口→塩分濃く、色とコクが薄い

★使う分量の目安:チョロ・チョボ・ジャバ・トクトク・ドブドブ

 

❹【砂糖の仲間】

◆砂糖(白糖・ザラメ・黒糖など)・水飴・ハチミツ

◆サトウキビなどの汁を絞り煮詰めた甘味のある調味

◆ミリンとは違う柔らかな甘味で旨味を補助する。

◆強い浸透圧の脱水作用により、菌の繁殖を防ぐ

◆一定量浸透すると、逆に保水効果を生み、

 細胞をゆるめ、ふっくらさせる

 

♥︎締めるもの→塩の仲間、ミリン、酢

♥︎緩めるもの→砂糖の仲間、酒

 

それぞれの特性、役割を知れば素材を活かせるようになります。

次回は【酒と添え物】についてお贈りいたします。

お楽しみに〜