17 現役の魚屋さんが贈る【魚の教科書】

皆さんこんにちは😃ナベっちFCです。

今回は【魚の形状】についてお贈りいたします。

 

⑴魚体の形状を知ろう。

 知ることで特徴が分かり、美味しい調理法、ベストな調理法が見えてくる。

 

★紡錘系の特徴

 大型ではマグロ、小型ではイワシを代表されるように

 その多くはかなりのスピードで泳ぐ魚種であり、

 体内に隈なく酸素を送るために、血合いが発達している。

 その分、旨味が強く、栄養分も高い。

 しかし、青魚のように傷みやすく、血合いからの臭いが出やすい。

 

★扁平形の特徴

 ヒラメやカレイに代表されるが、タイやタチウオもこの仲間である。

 これらは中層や低層に生息して、泳ぎは決して速くない。

 運動量が少ないので身の色は赤ではなく、白身に変わる

 なので当然血合いは少ない。

 その分、敵から逃れる手段として、体表に硬いウロコを持っていたり、

 環境に対応して体表の色を変えたりする。

 低層に行けば行くほど、扁平な形になる。

 白身なので、味は淡白であり、ガツンとした味わいは無い。

 その分、低層にいるので、ヌメリがあり

 処理を怠ると臭いがキツい。

 

★これらの特徴を知り、扱い方を知れば、どんな形状なら

 良い魚か理解できるようになる。

 例えば、紡錘形の魚なら、丸々した形を選び

 血合いを素早く処理して、調理すれば良い。

 また、扁平形ならペラッペラの魚を選ぶのではなく、

 できるだけふっくらした魚を選び、ヌメリをきちんと

 処理して調理すれば良いのです。

 

次回は魚選びに欠かせない

【鮮度を見分ける15  のポイント】をご紹介していきます。

お楽しみに〜